2007年07月12日

目が疲れた

十代のころは映画館の最前列の座席で観るのがけっこう好きだった。ふつう映画館は(上映中は)暗いものだが、最前列だとスクリーンに反射した光をもろに浴びて、どっぷり映画に浸っている気分になれる(ような気がしていた)。『レイズ・ザ・タイタニック』のときは咳が止まらないような状態で行ったため、遠慮して一番後ろのほうの座席で観たが、なんだかとても物足りない気がしたものだ(いちおう断っておくとそれは映画の出来映えとは関係ない、最前列で観た『オーロラ殺人事件』は満足しましたからね)。
ところが近ごろのハリウッド大作はDVDリリースを前提に作られているとしか思えないので、最前列あたりで観ると通常の視界や動体視力のキャパを超えてしまい何が何だかわからない(こっちの視力が衰えたせいじゃないかといわれれば完全否定はできないが、眼鏡がいらない程度の視力はまだ保っています)。その証拠に、ネット上で観る予告編の小さな画面だと同じ場面でもやけに「絵」がわかりやすい。つまり、アクション大作だ迫力大画面だと謳っても、実は小さな画面で観るのにちょうどよい絵作りがしてあるのだ。いっぽう、たとえば黒沢清のホラーのような、どちらかというと(ハリウッド大作にくらべて)マイナーだと思われている映画は、映画館のスクリーンの大きさで観るのに適した作りがしてある。「大作」は小さな画面で、「マイナー」は大画面で、ということである。なんだか不条理である。
てなわけでまあ、『ダイ・ハード4.0』に行ってきたんですが、うかつにも前から二列目の座席で観てしまった。ブルース・ウィリスを近くで見たかったんだもの。ひととおり全編みおえての感想は「こりゃあテレビの画面でもう一回(というか二〜三回)みないと何ともいえんなあ」である。これは正しい感想じゃないでしょうか。だってそういうふうに作ってあるとしか思えない。
ブルース・ウィリスに関しては、反抗期の娘が出てきたりして何だか(『ダイ・ハード』というより)『ラスト・ボーイスカウト』だなあ、ハッカーの若造を相棒に配してるのは『リオ・ブラボー』のリッキー・ネルソンみたいだなあ、ってことはやっぱりジョン・ウェインなのか、でもジョン・ウェインは実は「父親」ではないから、ジョン・ウェインの役どころと「父親」の役どころを同時にやらすのはちと無理があるなあ、みたいなことを思ったりしたのだが、まあ基本、ブルース・ウィリスが見られれば、というか、彼の甲高い声がきければ、何でもいいのである。
『シックス・センス』や『アンブレイカブル』のときみたいに掠れそうな低い声でぼそぼそ喋るのは、絶対無理してるとしか思えない。ブルース・ウィリスの映画は、彼の声のトーンが高ければ高いほどよいのである。
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Excerpt: 1907年5月26日 - 1979年6月11日)は、アメリカ合衆国|アメリカの俳優。「デューク」の愛称で呼ばれた。.wikilis{font-size:10px;color:#666666;}Q
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